過去に「Minatoの事業」として大きく4つの事業(デジタルコンサルティング、SI、CRM、格安SIM)についてお話させていただきましたが、今回は少し概念的な話かつ新入社員もしくはそれに近い方に向けて「Minatoって結局何を売っているの?」について初歩的な話をさせていただこうかと思います。
既に社会の第一線でバリバリ働いておられる方や、経営に携わっておられるような方には「何をいまさら」といった感もあるでしょうが、Minatoにはまだ社会人経験の浅い社員やこれからMinatoに入社してくれる社員もいますので「たまには」ということでお付き合いいただければ幸いです。
ビジネスの原則
ビジネスが成り立つために必要な基礎的要素を挙げるとすれば、「売り手」「買い手」「売り物」の3つになろうかと思います。
直接的であったり間接的であったりビジネスのプロセスの話に言及すればかなり多岐に渡るのですが、元をたどっていくと結局のところこれら3つの要素が必要不可欠となります。
Minatoで言えば、「売り手=Minato」「買い手=顧客」「売り物=Minatoの事業における各サービス(システム)」となります。
ただこれだけ伝えればビジネスの原則を話したことになるかと言えばそうではなく、あくまでこれは要素の話です。
ビジネスと言うからには要素に加えて他に重要なことはたくさんあるものの、ビジネスの根幹をなすべきものが「三方よし」の哲学だとMinatoでは考えています。(Minatoに限らずこの哲学を大事にされている企業は数多くありますが)
「三方よし」とはご存じのとおり近江商人の経営哲学のひとつで「商売において売り手と買い手が満足するのは当然のこと、社会に貢献できてこそよい商売といえる」というものですが、Minatoの事業においてもこれはあてはまります。
「売り手と買い手が満足する」これはいわゆるWin-Winの関係性です。
どちらかが一方的に得をして(損をして)いるようなビジネスが長続きしないのは自明の理ですよね。
なのでこの点に関しては特に言及することもないのですが、「三方よし」はさらに「社会に貢献できてこそ」が加わります。
ではMinatoの事業において、Minatoにとって「社会に貢献するとは?」について少し詳しくお話したいと思います。
Minatoのとっての社会貢献
Minatoのビジネスは基本的に「BtoB(注1)」です。
何となく「BtoC(注1)」でビジネス展開しているほうが社会貢献に直結しそうなイメージもありますが、BtoBだからとかBtoCだからで社会貢献の可否が決まるわけではありません。
そもそもサービスや製品というものは、市場・顧客といった最終的にそのサービスや製品を利用される方々、つまりそのサービスや製品を利用することによって恩恵を受ける方々がいてこそ社会貢献につながるものと考えています。(これが社会貢献のすべてとは思いませんが、これもひとつの社会貢献の形ってことで。)
サービスや製品が生み出されてから、利用者がその恩恵を受けるにいたるまでの流れを仮に「ビジネスの流れ」と言った場合に、この「ビジネスの流れ」には時に複数のプレイヤーが介在し、またサービスや製品も形を変えたりしながら流れていくこともありますので、Minatoが提供するサービスも直接的に市場・顧客につながる場合もあれば、別のプレイヤーを介することで、サービスが形を変えて間接的につながる場合もあったりします。
直接的か間接的かはさておき、Minatoの提供するサービスを利用することで利用者が恩恵を受けることができ、それがさらにその先にある社会に通じていれば、それこそMinatoにとっての社会貢献だと考えます。(Minatoが掲げるミッション「ITを通じてその価値で地方中小企業の経営を支え、地方経済の発展に貢献します。」です。)
(注1)
BtoB :“Business to Business”の略称。
企業が企業に対してモノやサービスを提供するビジネスモデル
BtoC :“Business to Consumer”の略称。
企業がモノやサービスを直接個人(一般消費者)に提供するビジネスモデル
またMinatoではこれまでSIを中心に事業を進めてきた中で基本的にプライム案件(注2)に拘ってきました。(これからもです)
なぜプライム案件に拘るのかというと、「Minatoの価値をより直接的に顧客に届けたい」という想いと、「希望、要望といった顧客の声を直接聞きたい」という想いからです。
つまりMinatoが提供するサービスをMinatoの価値と言い換えれば、このMinatoの価値が「社会貢献につながるための効率的かつ効果的な方法だからプライム案件に拘る」とでも言えばいいのでしょうか。
2次請け、3次請けが良いとか悪いとかって話ではなく、あくまでMinatoの考え方ということです。
(注2)
プライム案件 : 顧客と直接契約した案件。
結局Minatoは何を売っている?
繰り返しになりますが、Minatoの事業は大きく以下の4つです。
・デジタルコンサルティング
・SI
・CRM
・格安SIM
では「Minatoは何を売っているの?」という問いに対する答えは以下です。
「ある特定の分野において創造力と課題解決力を売っている」
むちゃくちゃ概念的かつ抽象的な答えで分かりづらい!という声も聞こえてきそうですが、でも「何を売っている?」と聞かれればやっぱりこう答えます。
IT業界ではよく「技術力」という言葉が出てきたりしますが、一般的にイメージされる技術力とは以下のような感じかと思います。
・知識:専門的知識をたくさん有していること
・経験:長年の実績により、得た知識を最適に使えること
・人材:上記「知識・経験」を有している人が多くいること
確かに間違ってはいないのですが、上記は手段というか、前提に過ぎずMinato流に言えば以下のようになります。
「Minatoが持つ技術を活用、応用して課題解決を提供している」
(Minatoが考える技術力については過去のブログ【Minatoの流儀】技術力についてを参照ください。)
話を戻しますと「ある特定の分野において創造力と課題解決力を売っている」ということはもう少し具体的に言うと以下となります。
①「ある特定の分野」 → これがMinatoの4つの事業
②「創造」 → デジタルトランスフォーメーションなんかはこれに該当する
③「課題解決」 → ITはそもそも経営や業務等における課題を解決するためのもの
①と③は分かりやすいかと思いますが、②でいう創造とは「世の中にこれまで存在しなかった画期的なものを生み出す」ようなことを言っているのではなく、言い換えれば「イノベーション」となります。(Minatoのイノベーションに対する考え方は過去ブログ【Minatoの事業】組織の重要性を参照ください。)
Minatoが培ってきた「既存の知」を組み合わせ、そこから新しいアイデアを生み出し、それを実行する(イノベーション)こともMinatoが提供できる価値というわけですね。(だからこそMinatoではITのプロであることを自覚して「既存の知」を蓄積していくべく日々の努力を積み重ねています。)
まとめ
今回のまとめは以下となります。
①ビジネスの原則は3つの要素+「三方よし」の哲学
②直接的か間接的かはともかく、社会貢献につながる「価値」こそがMinatoの売り物
③Minatoは「ある特定の分野において創造力と課題解決力を売っている」
冒頭にも書きましたとおり今回は少し概念的なお話だったかもしれませんが(私自身は概念的ではなく具体的に言っているつもりですが。。。)、これから社会に出て活躍しようとする方々や、社会に出てまだ経験の浅い方などは、Minatoでなくともすべての企業に通じる内容だと思いますので是非参考にしてみてください。
雑談
もうコロナの話題を書くことに自分自身で少々辟易とすること否めませんが、どうしても自分の周辺においても無関係ではなく、連日ニュースなんかでどうしても目に入ってしまうので今回の雑談もコロナについてです。
さて早いものでもう11月も終わろうとしています。
例年なら12月に入ると年末まで怒涛のように過ぎていき、年末年始は実家などに帰省される方も多いことと思いますが、今年の年末年始は例年どおりとはいきそうにありませんね。
「コロナ禍の年末年始」
これに影響を受ける方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
今年は帰省をあきらめる方もいらっしゃるでしょうし(私の周辺でもそういう話をちらほら聞きます)、一方では移動手段としては比較的安全な車の移動に変える方もいらっしゃりそうにも思いますし(そうなると毎年恒例の高速渋滞もさらに激しくなるんですかね)、初詣なんかは場所によっては密なのでこのあたりも考えざるを得ず・・・。
とにかく今年の年末年始は何もかもが異例尽くしになりそうな予感ですが、こんなのも是非今回限りにしてもらいたいものです。
今日もここまでお付き合いいただき、本当にありがとうございます。
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